こんにちは、一年の笹川です。今回は静岡県のあやめの宿で行った春季合宿について書かせていただきます。
今回の合宿は部員が飯田先輩、熊先輩、自分の三人だけということもあり、三日間という短い日程で行いました。道場も私有のものではなく、市営の道場である広瀬公園弓道場を貸し切って使わせて頂きました。神社も近くに建てられていて、静かな環境でした。晴れたときに矢道に柔らかい光が差し込んで、とても綺麗な景色だったことを覚えています。
また、練習の前後にはあやめの宿の方が道場まで送迎して下さり、昼食も運んできて下さいました。あやめの宿の方々や、道場の管理人さんには大変お世話になりました。温かいお心遣いには、とても感謝しています。
合宿に行く前は、短い日程である分、自分のどこを変えたいか、強化したいか、合宿でやることを明確にして臨まなければ何も得られないと感じていました。実際合宿を終えてみると、この三日間はとても短かったと感じています。
自分が合宿で変えたかったことは、第一に手の内でした。自分は斜面打起しで引かせて頂いているのですが、最初に作った手の内が途中で崩れることと、掌根が最後まで付かないことが大きな課題でした。
第二の課題は会の中身でした。自分は大学に入ってから会が短くなっていき、収まりと伸びだけを意識した会になってしまっていました。両方ともなかなか直すことが出来ず、春までには必ず修正したいと思っていたので、重点的に直すことにしました。
1日目からはOBの佐藤先輩、2日目には梅澤先輩にお越しいただき、射技を見て頂きながら立を組んで引いていきました。
そこで気がついたことは、引分けから会を保つまでの間に親指で上押しを強くかけていたことです。前に押そうとする気持ちが強いせいで、最初は掌根のついた中押しで引いていても、途中から肩を詰まらせて親指で押す形になり、掌根が浮く原因にもなっていました。また、打起しと引分けで鳥打になっていたり、弓手が入り過ぎて引いていたりと、様々な点を先輩に指摘して頂いたので、一本づつ、一つづつ直していきました。全てを完璧にはできませんでしたが、自分の中では大きく前進したと思っています。
最終的に三日間で引いた矢数は120本と多くはありませんが、手の内や会も原因が見えたことで改善していくことができ、落ち着いて考えて引けたので、中身のある120射でした。
三人とも一日ごとに的中が伸びていき、神大弓道部として大きな成長ができた合宿でした。
春からは新一年生が入学してきて、自分は二年生になります。射技でも仕事でも後輩を引っ張っていけるように、春に向けて自分のやるべきことを考えて行動していこうと思います。大変な一年になると思いますが、先輩と協力して春の勧誘活動や試合を頑張っていきます。これからも神奈川大学弓道部を宜しくお願いします。